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とんぼ玉技法の部屋

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その他の技法

チョットした技法をランダムに紹介します。

細引きを作る・・・ちょっとした事

ピンセットで細引きを作る時のちょっとした事ですが考え方ひとつで作業がやりやすくなります。

普通は軟らかくしたガラス玉をピンセットで掴み引っ張ります。
(掴み方が悪かったりして時間をかけてしまうとガラスが部分的に冷めたりしてきれいな細引きができなかったりしてしまうことがあります)

ここでの作業は2段階でやるんだと考えると作業がずいぶんと楽になります。
まずAのピンセットで掴む部分だけを作り再度炎で再加熱します。すると形がBのように掴む部分が有る状態で加熱が完了します。あとはここをピンセットで摘んで引っ張るだけでよくなります。(理想的な温度で引くことができますからきれいな細引きが出来上がります。またピンセットでちょっと引っ張ることになるのでガラスの形が楕円になり炎で炙りやすくなります)

枝の作り方

枝用の細引きは、極細を作っておきます。
色は不透明色にします。色付の透明では細くするのでインパクトが無くなります。
淡い色合いにするのでしたら白を中心に入れた細引きに。(ほとんど白に近くなります。白を細めにして色ガラスを多めに細引きしたら良いと思います)

細引きの先端を玉につけ、引っ張ってさらに細くしながら玉に乗せるようにします。ガラスが細いので、炎で直ぐに切れてしまいます。乗せたら注意しながら暖めてコテで押さえます。

形や模様はこの時点ではあまり気にしないことです。
ある程度の本数を乗せてから針で引っ掻いて形を変えていけば模様は作れます。
たとえば、葉を着ける時に引っ掻くことで自然に枝らしく変形してくれます。

ガラスの端がどうしても玉状になってしまいます。ここに葉を付けたり、花を付ければ隠れますし、取りたい場合は、玉を軟らかくして先端の細いピンセットの先端を炎で赤めておいて摘み取る方法も有ります。白い玉でしたら針で玉の中に押し込むのも良いでしょう。
枝が太くなってしまう箇所が出来てしまった時は、針先で枝を内々に寄せ、盛り上がったガラスを、枝のコブに表現したり、針で引っ掻いて新しい枝にしたり。時々でいじくりまわせば、形は自然と落ち着きます。

花の枝を着けたい・・ちょっとした工夫

枝は細引きを玉に載せてなじませるのが一般的ですが
色ガラス単色の細引きは極細にしないと枝に見えませんね。
細いガラスを炎で軟化させると、グニャーとなってしまいうまくいかない。

こんな時は、色ガラスにクリアーを巻いてガラスを太くしてみましょう。
枝自体は極細にできます。


細引きの簡単な作り方

クリアーガラスを溶かしておき中心に色ガラスを突き刺す
なじませてから細引きする。

白の玉にこれを使うとクリアーが浮き出て見苦しくなります。
基本は色付の透明玉に使いましょう。

ガラス端材の利用法

端材を混合して溶かし太めの細引きをしておきます。
ミルフィオリの製作時のポンテに使っています。

左の端材は多めに付けておき、ミルフィオリの外形が大きく
なったときに、ポンテ返ししてミルフィオリ外形サイズまで
端材を寄せ伸ばしするようにしています。

右の端材はポンテ引きとして使用します。

解説書などでは、鉛ガラスのクリアーを使っていますが
クリアーは、他のガラスより軟らかいのでポンテ引きのとき
先にクリアーのポンテ部分が伸びて良くないとも言われます。

端材を使用するとミルフィオリと同じような軟らかさになるので
良いようです。

細引きガラスを玉に乗せるコツ

細引きガラスを玉に乗せる時に、色々工夫や、コツが必要で、「練習あるのみ」と一言で済ませてしまいがちですが
「こんなところを注意する」・・これを見つけるだけでムダの時間を費やすもので、そんな気持ちからちょっと書きしるしました。

玉に赤のラインをつける場合

細引きガラスを作って溶かしながら玉に乗せていきますね。これがなかなかむずかしい。

細引きガラスだけ溶けてしまったり。曲線などは、さらに難しい。

細引きの先端だけ軟らかくしてガラスをのせていきたいですね。

炎の状態を考えましょう。

青い点線・・・炎と送風による熱風の強い範囲がありますね、同じ高さでもある地点より内側に少しずらすだけで温度が高くなりガラスが軟らかくなる。

図のAとBの長さの違い(玉の位置の違い)
Aでは、細引き先端を玉に付けラインを着けようとしますが、細引きのA寸法間が長く軟らかくなってしまい、思う場所にくっつけられない。

Bは細引きの軟らかくなる長さが、短いので、思ったところに着けていける。

こんなところも考えてみたらどうでしょうか。

上図のAではこのように途中で持ち上がったりしてしまう。
ひどい場合は先端だけつけたが、あとはグニャグニャ。
また、こんなことも考えて作業してはどうですか。

玉にまとわり付くように表面を熱風が流れるのでその分も考えて
細引きの位置を工夫してください。

細引きの直径ですが、あまり細く引いてしまうと、直ぐに加熱されるので先端だけ軟らかくしていくのは難しいですね。
少々太めで細引きするつもりが良いでしょう。(直線でしたら、問題ないですが、曲線では?)

ラインを細く完成したいのであれば、あらかじめ定寸法にカットしたものを玉に乗せていく方がいいでしょう。

針先を使っての成形

細引きガラスを乗せたが少し移動させたい。
こんなときのチョットした方法です。

引っかき針を使用します。
図のように、玉の根元に、針先を寝かせた状態にして押す方法があります。

細引きガラスが、玉になじんできてしまった場合でも、少々の位置ずれを修正できます。

なじんでしまった部分はどうしても、その位置に残ってしまいます。
残ってしまった部分は、通常の引っかき動作で針を突き刺して細引きガラスの底部に押し込んでしまいましょう。
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