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とんぼ玉技法の部屋

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きのこの作り方

きのこのとんぼ玉 作成技法は色々ありそうですね。
私の場合は、きのこ形状のガラスパーツを組み立て、玉に埋め込む方法です。

三本きのこが見えます。玉に埋め込みクリアーガラスで被せた状態になります。

このきのこの作成方法を紹介します。

きのこパーツです。

サイズ 軸の径で 1.5mm   全長で 10mm  ほどになります。

一番下のパーツは傘部分の途中のもので 解説用になります。

傘に比べて軸部分が太く見えますが外周はクリアガラスです。
玉に入れると上の写真のようになります。

きのこパーツの作り方

軸部分の細引きを作ります

完成した細引きの図です。
軸になるガラスの周りにクリアーガラスを厚く巻いた状態です。
ガラス材はソーダガラスが良いとおもいます。
(傘を付ける工程の時に炎に耐えるので。 玉に埋める時も軟らかくなりにくいので)

芯棒先端に軸になるガラスを円柱形に付けます。
軸ガラスの量は少なくしましょう。

外周にクリアーガラスを巻付けて左右に伸ばしてクリアーガラスでかこみます。

クリアーガラスはたっぷりとつけます。

炎で球形に丸めます。

先端をピンセットで摘み取り軸ガラスを表面に引っ張り出します。

ポンテをつけて引っ張り、細引きを作ります。


軸ガラスの先に傘を付けます

細引きした軸ガラスの端を炎で丸くします。

先端に白の鉛ガラスを点付けします。

白ガラスを馴染ませて丸くします。

白が半球形になったところで、コテで先端を潰して平らな面を作ります。
少し押さえる程度に潰す程度です。

コテを使う時は軸ガラス部分が曲がらないように手加減が大切です。

さらに先端に色ガラスをつけます。

白ガラスの時も、色ガラスの時も先端にガラスを点打ちしてつければ どのような形状になってもかまいません。上のきのこパーツ写真の中の一番下のもののようでもかまいません。
炎で自然と半球形状に落ち着きます。

色ガラスを半球形に炎でまるくします。
先端部分をコテで押し付けて円盤形に広げ、再度炎で半球形に戻します。
この動作で傘部分が成形されます。

コテを使うと軸部分が図のように太くなります。(太くなるのはクリアーガラスで軸ガラス部分に影響はでません。)

軸になるガラスは細いので炎に影響されやすいので熱加減は注意します。
炎にかざす時には細引きガラスをぶら下げる位の傾きにして回転させると軸の変形が最小限に出来るでしょう。

必要な長さにカットしてパーツは完成です。


玉にパーツを埋める

玉にクリアーガラスを乗せます。
厚さは きのこパーツの傘径の半分を目安にします。
クリアーをつけて冷まさないで柔らかい状態を保ちます。

コテでクリアー表面を平らにしておきます。

きのこパーツを埋め込みます。

上にクリアーガラスを被せていきます。(細引きのクリアーガラスの方が作業しやすいとおもいます)

注意--A部分はクリアー量が少ないと傘の部分がクリアーに引っ張られて
     傘がめくれるような変形をします
   --B部分は傘の付け根に空気が溜まってしまわないようにします。
クリアーが盛り上がりすぎないようにします。玉の完成サイズが大きくならないように。

全体をクリアーで凹凸を取り 通常の作業で完成させてください。

傘のデザインや軸の色など 細かな工夫で生きている 死んでいる造化みたい と変化します。
たとえば軸になるガラスも単色ではなく明暗を付ける工夫などもあります。(中心を色ガラスにして外を濃淡の白ガラスで包むとか)
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