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とんぼ玉技法の部屋

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アカクラゲの作り方

アカクラゲの作成技法の紹介です。
別のクラゲ作成方法として紹介しますので。

一般的なクラゲは白一色ですが アカクラゲは傘に模様があります。足は口腕が4本 触手が40本。
どうせ作るのならば本物に近い雰囲気が欲しいところですね。
これを見ていただいて参考に。 さらに自分なりの改良版の技法を見つけてくださいね。

また 新技法(改良版)をぜひ公開していただくようにお願いします。また細かなところで、ここはソーダガラスより鉛ガラスの方が良かったなど気づいた点が有れば教えてください。

こんなクラゲです。

こんな雰囲気のクラゲです。

難しい技法もなく割と容易に完成できます。

傘のパーツと 足のパーツを作り 合体。
完成パーツを玉に埋めこみクリアーガラスを被せて完成。

傘パーツ作り

細引きA材
傘の赤い模様にする細引きを作ります
中心に白色のソーダガラス 外面に赤色不透明のソーダガラスを塗り
細引きします。

極細に細引きます。

傘パーツ

傘パーツの細引きを作ります。

1.クリアーの鉛ガラスを円柱に芯棒に巻きつけ。
2.白色のソーダガラスを外周に塗り 炎で平らにします。
3上の細引きAを多数本乗せます。
4.炎で細引きAをなじませます。白ソーダと凹凸の無い位までなじませる。
5.外周にクリアーのソーダガラスを薄く塗ります。
6.細引きします。細引きのサイズが傘の大きさになります。

足パーツ作り

口腕材

口腕にする細引きを作ります。

1.中心にクリアーの鉛ガラスを。
2.外周に白ソーダを塗ります。
3.細引きします。
4.必要な長さを楕円形に押しつぶします。
5.組立パーツの長さにカットします。

触手材

触手にする細引きを作ります。

1.中心に白ソーダガラスを。
2.外周に赤色不透明ソーダガラスを塗る。
3.さらにクリアーのソーダガラスを塗る。
4.細引きします。相当細くしてください。

足パーツ

足パーツの細引きを作ります。

1.心棒にポンテを付けます。形状は円錐形。口腕材を取付る円錐底面を作ります。
2.口腕材を一箇所ポンテに着けます。
3.中心になるクリアーの鉛ガラスの細引きを着けます。
4.残り3個の口腕材を着けます。
5.口腕材間のすきまにクリアーの鉛ガラスを乗せます。
6.さらにクリアー鉛ガラスを追加して塗り重ね口腕材を囲います。
7.一度全体を溶かしこみ円柱形にします。気泡が残らないように注意。
8.外周に触手材を乗せていきます。
9.外周をクリアーの鉛ガラスで塗ります。触手材が丸いままになるように塗ってください。
10.細引きします。細引きの径は傘パーツと同じに仕上げます。

アカクラゲに合体

足パーツの準備

細引きの足パーツの端を処理します。

1.端をカットします。
2.端を溶かします。
3.ピンセットで引き切ります。先端が尖がります。
4.尖がりを鉛筆形にまで溶かしていきます。
5.先端に赤のソーダガラスを点着けします。
6.赤部分を溶かしていきます。再度鉛筆形に整えます。先端近くが赤い面になります。

傘パーツの準備

細引きの傘パーツの端を処理します。

1.端を綺麗な平面にカットします。
2.先端部分を炎で軟らかくします。角部が溶けて少し丸くなってきます。
3.先端の軟らかさを保ちます。

足と傘の合体

足と傘をくっ付けます。傘の模様がねじれたりする変形に注意します。

1.足パーツは先端を温めます。
2.傘パーツは先端を軟らかくします。
3.傘の中心に足パーツを刺し込みます。

傘材の縁が膨らみます。

1.傘パーツを数ミリ残してカットします。傘になるガラスの量より少し多めに。

膨らみ部分を整形します。

1.足パーツの外径サイズに細くしつつ膨らみを足側にずらしていきます。
   お椀形の縁が完成です。
2.図右の傘のガラス量が多いので、傘のガラス量を予想した位置で余分なガラスをカットします。


傘の先端を炎で半球形に溶かします。

傘の先端 中心はクリアーガラスが残っています。全面を傘の模様にします。

1.傘中心が柔らかいうちに中心を針で突いて凹まします。
2.炎で炙って凹みを回復させます。クリアーが中に潜り傘模様だけの面になります。
一度で模様にならないときには再度繰り返します。

傘部分の形をコテで整えます。

傘が完成したところで足を長めにカットしてクラゲパーツは完成です。

玉に埋めこむ

1.傘を置きたい位置にクリアーガラスを山に盛ます。
2.クリアーガラスを十分に軟らかくします。
3.クラゲパーツを乗せて傘の半分位を埋め込みます。
4.足先はまだ玉にくっついていません。
5.足先を加熱します。軟らかくなったところでピンセットで引っ張り切り取ります。
6.クリアーガラスを十分の量溶かして軟らかくし、パーツをクリアーで被せます。
クリアーの細引きでチマチマ被せるとパーツが歪んでしまいます。一気に被せた方が歪みは少ないようです。軟らか→冷却→加熱がガラスの膨張変化で引っ張られるのではないでしょうか。
小さな凸凹は細引きクリアーで修正していき完成させてください。
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