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とんぼ玉技法の部屋

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小玉(ビーズ)の作り方

ビーズの作り方と題していますが、私が注意している事などをランダム紹介いたします。
たいした内容ではありませんのでご了解の上御覧のほどを。

ビーズを作るのは面倒な作業ですね。

なかなか同心円にならないし、数は多いし、完成品の穴掃除も時間がっかる。

とんぼ玉の完成度も付属品のビーズ選定でワンランクアップしますからね。
ただのビーズ されどビーズ といったところですね。


芯棒に巻き取るガラスは均等に

芯棒にガラスを巻き取る時の注意は、同心円にガラスを巻き取る。円周に均等に巻き取るのは至難の技。どうしても出来不出来が出てしまいます。でも「それで良いのです。」と自分に言い聞かせております。
機械加工したような寸分狂いのないビーズはつまらない。微妙な手作りが作品の味を出すものと納得させています。

私の巻き方

ガラス棒は細引きしておきます。

1.芯棒は最初に離型剤全体を炎で炙ります。変色する程度。
2.ビーズを巻く部分を赤熱します。
3.ガラスの先端を溶かします。離型剤に最初にくっ付ける部分のみでで十分。
4.離型剤にガラスの先端をくっ付けます。
5.芯棒位置は炎より少しずらした所に移動します。
6.巻きつけ直前部分のガラスを炎で軟らかくします。ガラスは炎の上部、
  炎に入れません。ガラスは軟らかくなれば十分。
7.巻き取りは細引きガラスの形が残るように巻いていきます。
  巻き取りでガラスを引っ張るのではなく ガラス棒側を送り込むような気持ちで。
  巻き取られたガラスは赤熱していません。
8.巻き取り止めは、ガラスの送り込みをやめて ガラスを赤熱します。
  巻き取りの回転を続けると赤熱ガラスが細くなりやがてちぎれます。
9.巻き取りガラスを炎で赤熱してビーズ形にします。
10.次のビーズ位置の離型剤を赤熱して----繰り返していきます。

ここでは、巻きつけるガラスを赤熱して軟らかくしすぎないで巻いていく方が形成しやすいように思います。
ビーズとビーズの間隔は、狭くても問題ありません。但し巻きつけ完了したビーズは炎の外にあるように。赤変しすぎない位置であれば問題ないです。炎のすぐ近くでもOKです。
ガラスは巻き取るよりも細引きガラスを送り込む感じで巻いていく。

ビーズ形の修正

なかなか同心円のビーズを作るのは難しいです。巻き取りでほとんど変形します。
変形してしまった時の ある程度修正出来る方法を紹介します。

芯棒に対してガラスの厚みが偏っています。

芯棒を回転させて全体を赤熱した状態です。
炎の端で厚みのある側を加熱してガラスを流動させます。
芯棒は極ゆっくりと回転させます。

時間が経過すると炎の外側のガラスは動かなくなりますので。
炎でガラスを熱するタイミングが難しくなります。

全体を熱しながらの作業になります。

針をごく浅くひっかくようにして芯棒を回転させます。これでガラスの量を均等にします。

針の挿入深さでガラスの動く量が決定します。

針先はガラスがくっつきますが少量ですから良いでしょう。
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