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とんぼ玉技法の部屋

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人の関節構造から見た玉の完成度について

花パーツも綺麗に開花しない。どうしてなのだろう。
とんぼ玉を独学で初めて1年ほど経過したころ、ふと気づいた とんぼ玉の完成度を左右する大原則。
製作時の作業姿勢 つまりは手の状態 腕の状態がその時にどのような状態なのか関心を持ってから
格段に良品が作れるようになりました。
 人間の関節構造が大きな要因なんだ そんなふうに思ったものでした。そのあたりを紹介してみました。


たとえば点打ち同心円がズレる

同心円にしたのに完成品を見るとどちらかにずれる。
原因はなんだろう。

点打ちの花でクリアーを重ねて作る。
花びらがズレてしまう。  原因は何だろう。

あるいは、花のパーツで開花して花芯が曲がってしまう。
注意したつもりだったのに、原因はなんだろう。

原因のほとんどは、水平、垂直が狂っているのです。

水平、垂直って何

たとえばコテで押さえる時に平らにおさえているつもりでも斜めにおしている。
逆にコテは平らなのですが玉の向きが斜めになっている。
これでは、玉の模様はある方向にズレが出ますね。
制作に夢中なので、感覚として 平らを意識できていない。
平らに押さえたつもりだったのに平らに押さえていなっかった。
これが大きな原因だと気づいたのでした。

水平、垂直、平ら はどこで判断するかと言えば、両眼が基準になりますね。

両方の目で見てその判断が出来る。
両方の目に対して玉の傾斜具合やコテや点打ち用の細引きガラスの位置は良いのか

そのあたりを注意すると、格段に完成度がアップすると思っています。

相手が平面製品で有れば、目もそれなりにズレを判断してくれるのでしょうが
相手が立体的な透明のガラスなので、目の判断に狂いが生じるのでしょう。
普段の生活の中では、目は透明のガラスを見る訓練が少ないからではないか。
そんなふうに感じています。

また 真っ直ぐ見ているつもりが実際は図のように
ズレているのに気づいていなかった。脳はズレを認識していない。

だからコテで押し潰しても歪んでしまう。
原因を本人が自覚していない。
人間の関節構成から見た場合には?

人間の関節構造から考えたときに、目と手の関係について考えた事を紹介します。

左手で芯棒に玉が付いているものを回転してみましょう。

目に対して並行になるように玉を炎で加熱するつもりで回転してみましょう。
図のようにある角度で回したほうが楽に回せます。
これを、目に平行になるように回転させ続けると 手首の関節が無理な体制で動かしているなと感じるでしょう。

また平行を続けるには、肘を上にはったほうが楽に回ります。
肘を下げて机の上に肘をついて行うと手首が無理をしているのがよくわかります。

目と平行にとんぼ玉を持ち続けるのは関節が無理をしているのがわかっていただけましたか。

また 左手で芯棒を持った状態では 自然と先端が上を向いていきます。

左肘は自然と下がってくるので さらに先端は上を向いたいきます。
右手でヘラを持ってみましょう。

自然体でヘラを右手で持ってみましょう。
ヘラの先端は上を向き、ヘラの面は外側に沈んでいる状態になります。
これがヘラを持った時の自然体で、この辺を自覚しないで作業していると平らに押さえているつもりでも斜めに押さえていたりします。

このように目に対して平行を保持して作業することは関節の構造上で考えると だいぶ窮屈な動きをしているんだという再認識が大切。
玉の完成にかかる時間は 長いと一時間位になりますね。 
制作に夢中になると、人間の体は、意識しない自然体に戻ろうとするので気づかないうちに
玉の水平が狂っていたり コテの向きが斜めになっていたりするのでしょう。 

完成玉をいくつか並べて観察すると、あなたのクセが見えてきます。
必ずどちらかに形の崩れの傾向があると思います。 その傾向(クセ)を体の関節動作から考え直してみると原因が見えてくると思います。そのあたりを常に意識すると良くなるのでは と思います。

バーナーの炎の位置が机に対して低ければ楽な作業姿勢が取れるのですが、机の上にバーナーを置くと
どうしても作業高さが高くなるので、腕手首指 それぞれの関節動作は無理な姿勢になります。

平行を意識していても 平ら になっていない場合もあります。
本人は平らにしているつもりでも 横から改めて見てみると少し傾いている。
こんなことも 往々 にあります。

一度制作中を想定しながら、両眼に対する 芯棒の傾き具合や コテ作業のときのコテの向き傾きなどのイメージトレーニンクで自分のクセを見つけてみると良いと思います。
(コテは平らに押さえていますか?とんぼ玉は水平になっていますか?)

こんな場合にも注意

花パーツをコテで押さえる場合を見てみましょう。

玉の傾斜している面に、花パーツは付けられました。水平を意識しているあまりパーツ自体の傾きに気付いていません。芯棒の水平と下玉の水平ばかりに注意しているあまりにパーツ自体の傾きに気づかなかったのです。
頭の中は パーツも水平のつもりでコテを真っ直ぐ下に押さえてしまい 結果パーツの花が歪みました。
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