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とんぼ玉技法の部屋

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色彩学から・・・混色

いまだに色彩に困惑しています。どうやらそのへんの才能が無いようです。
ダメだろうと思いつつ完成した玉が、結果「綺麗じゃん」・・・これって嬉しくないんですね。
色彩の感性が乏しいとゆうことですもん。

色彩学と呼ぶ学問があることを知ってますか。
詳しいことはネットで色々調べてください。かいつまんでサワリだけ紹介させてください。
色彩のしくみを知ると一段上のとんぼ玉になると思っていますので。

光の三原色、R、G、B   色料の三原色、C,M,Y

視覚は脳で認識するそうですが、はっきりした仕組みは解析されていないそうです。
R(赤)、G(緑)、B(青)・・光の三原色で青は青紫ですね。テレビなどはこれですって。
他には色料の三原色があり、シアン、マゼンタ、イエローのC、M、Yでプリンターのインクがこれですね。

見比べてみるとちょっと違いますね。  ガラスなので光の三原色の方で考えればいいのでは?と思っているんですが。
どうなのか?いえいえ色料の三原色のようです。
R(赤)、G(緑)、B(青)
光の三原色
色料の三原色

R,G,B表色系・・・等色関数

赤・緑・青の混色の度合いを
「三刺激値R,G,B」と呼び、それぞれの波長毎に求めたものを等色関数と呼びます。

この関数中赤がマイナス値になっています。

教科書ではこう書いてありました。

X,Y,Z表色系・・・等色関数
上の関数はマイナスがあるので扱いやすいようにしたのが左の「XYZ表色系」です。
Xは赤の成分、Yは明るさ(輝度)を含む緑の成分、Zは青の成分を表します。

これ参考になると思います。
混色の度合いが見てとれますよね。
これをヒントにしてガラスの混色作業が
やりやすくなると思いませんか。

こんな場合は?
緑に近づく青色のガラスが欲しい時
どのガラスを混ぜてみようかしら。
緑は刺激値が小さいから多めにしてみよう

こんなんで利用できそう。

色相、明度、彩度、トーン

色相の図
補色の配色・・相対する色の組み合わせ。
隣接補色配色・・相対する色の組み合わせプラス隣の色の三色。
三色配色・・三角形の対する色の三色の組み合わせ

コントラストを出すなどの時には便利です。色の組み合わせの法則が色々有りますので。

同じ色でも、例えば赤でも明度の違いや彩度の違いで全く違う風景になりますので調べてみてください。

その他の色々

色のイメージ・・・色にはイメージが有る。赤は太陽、緑は草などです。

色の心理作用・・・赤い色は暖かい。青い色は寒いなどです。

明度の心理作用・・・白と黒は同じ大きさでも白の方が大きく見えるなどや低明度の物は重く感じたり、硬く感じたり。

彩度の心理作用・・・派手な色と地味な色。

色の同化作用・・・みかんのネットを赤色にすると、みかんの色が引き立つ。周囲の色に影響を受けて別の色に見える。

世界で一番好まれる色は・・・青色。

詳しく知らないぞと思われるならば、一度ネットサーフィンで調べましょうよ。
「ヘー色ってそうだったのか」こんなふうに改めて感じてほしいですね。

混色は?

PCCSと呼ぶ配色です。
色料の三原色が、黄色、赤紫、緑みの青。

配色は「この間で混色」の矢印の範囲で行うようにします。

例えば緑色を混色するのならば、緑みの青と黄色で混色をすること。

これを赤紫で混色をして緑にしようとすると黒っぽく透明度は落ちます。
汚い緑になります。

これは、三原色を混ぜると黒になるからです。
(3色が混ざると黒に近づく、灰色になってしまうことによります)

でも例えば黄色のガラスが赤色成分が混じってつくられていれば
純色でないので二色混色と思っていても実際は三色になっており
汚い混色結果になってしまうことも考えておくのがいいとおもいます。

これが上の内容を試した例です。
右が青色と黄色の混色で緑にしたもの。

左が赤系と青色系で緑を作った例。

右は鮮やかな緑になりました。ほとんど濁りは見えません。
左は濁ってしまいました。三色が混色されているからでしょう。

基本は、三原色の内の二色で色を作るようにです。
又混色はどうしても暗い配色になるものであるとの事です。

混色を試す時の方法。

鉄芯に細引きを短くカットして、くっつけ、コネコネと混色してみれば直ぐに判りますよ。

相性の良いガラスと悪いガラスの関係も解るので簡単です。
思いもよらぬ配色に巡り会えるとおもいますので。

手元に色ガラスが無くなってしまった時の応急対策として
試しておくのも良いとおもいますので。


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