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とんぼ玉技法の部屋

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キラキラ玉解説(第一弾) ソーダ+鉛ガラスのネジリ模様(太陽光でキラキラ)
よく見てください。クリアーが凹凸してみえます。

ガラスの屈折率の違うソーダガラスと鉛ガラスで細引きを作ったために光に当たるとキラキラします。

細引き前のガラス組み合わせ。

細引き後に表面がソーダと鉛の2層になるように。
ソーダと鉛の組み合わせ方は工夫しましょう。

捻っていくとガラスの硬さの違いで凸凹が出ます。
この凸凹が、キラキラする要素のひとつになるんですね。

ソーダ、鉛ガラスの位置を色々変えるとまた違った模様になるでしょう。


キラキラ玉解説(第二弾)

こんな感じに出来上がります。

太陽の光や、夜間の電灯の光に反射して鮮やかなキラキラを演出しますよ。
もう少し詳しく解説をいたします。
これをご覧になればあなたにも、キラキラ玉が・・・完成ですよ。

なぜキラキラするかの肝心なところは
写真は細引きを完了したものです。
凸凹していますね。この凸凹がはっきり出ないとキラキラしません。

くびれて絞られたような部分はソーダガラスです。
膨らんでいる所は鉛ガラスです。

どうしてか?。 私も良く判りません。
経験状、ここがキーポイントのようです。

細引きガラスの作り方解説

細引き用の玉の作り方は

鉄芯先端にガラス玉を作ります

中央は透明ソーダガラスを球にしてから鉄板の上でコテ押さえして
円盤狀に形成します。
次に、透明青と透明黄色の鉛ガラスをそれぞれ半球形に盛りつけします
炎で加熱しながら滑らかな球に仕上げます。

これをポンテで細引きします。

細引きテクニック

細引きは大変に微妙な温度管理が重要要素になります。
凸凹のネジネジ細引きを作りますよ。

ガラスを加熱して、ポンテを付けます。
ポンテは、ガラス製ではなく、鉄にします。(鉄棒で良い)
芯棒とポンテを持ち回転させてガラスを過熱します。

ガラスに熱が十分伝わるように炎で炙ります。
ここで中途半端な加熱のまま細引きをすると失敗します。
ガラスの中心まで軟らかく過熱することです。

細引きを開始します

細引き開始直後です。

両側のポンテ、鉄芯部分が細くなるように伸ばします。

この形にするテクニックは、重力を使います。
鉄芯を上にポンテ側を下に。次に逆向きに・・・この動作です。
中央のガラスの重さで上部分のポンテ部のガラスが伸びる。これです。

この段階ではネジリ動作は少しユックリ程度です。
両端が冷え気味なので端側ガラスをネジリする気持ちです。

中央の塊ガラスはまだ相当熱い状態です。

さあ細引きです。ここは肝心要ですよ。

冷えていくに従い細引きしていく方法は一般的な方法。
これをやるとキラキラ用の細引きは出来ません。ソーダガラスが粘りを増してしまい細引き完了前に硬化してしまいます。又はソーダガラスも鉛ガラスも同じように冷却する段階でネジネジをしてしまうので凸凹が出来にくい事になります。


細引きをする心構えは、欲しい細引き直径近くにしてからネジネジを作る感じです。
つまり、上の写真の凸凹を作るにはどう冷やせば出来るのかを考える事なのです。

鉛ガラスは柔らかい状態、ソーダガラスは少し冷めてネバリが出てきている。
この時にネジネジをすると凸凹の状態に出来るのです。もう一度、細く引き伸ばして行く間にソーダガラスが冷えて行く
伸ばしが完成するチョット前にちょうど良い温度にソーダガラスがなり、ネジネジ動作でソーダガラスは絞られるように巻かれ鉛ガラスはまだ熱い状態の軟らかさを保っているので鉛ガラスは盛り上がる状態を作れるのです。

伸ばし完成間近ですから、ポンテは引っ張らないように、ガラスはダレ状態してクルクル巻きましょう。
ガラスを左右に引っ張りテンションをかけた状況でなく、ダラーとさせた状態でクルクル動作をした方が
凸凹はクッキリ出るようです。

この温度の見極めは非常に微妙です。ちょっと冷め過ぎるとネジネジ完了前にガラスが硬くなってしまいます。

ここで重要なのが最初の玉の状態での炎での過熱です。十分すぎる位に過熱をしておくことです。

またこの過熱をしておいた玉を引き伸ばす最初の段階。この時はガラスが非常に柔らかい状態ですから引き伸ばし開始の動作を失敗するとガラスは、ダラーと垂れてしまい細引きできなくなりますので、失敗をくりかえしてコツをつかむしかないでしょう。

参考までに、鉛ガラスの中でも、粘り程度が色々有りそうです。相性が悪いと片方は凸になるがもう片方は平に
なる現象も出ます。

かく言う私めは、100%の成功しません。キラキラが出ない玉も普通です。
まだまだ修行でございます。作り方チョット違っているの?そんな不安もチラホラト。

キラキラ玉に完成は

キラキラ玉にする方法は普通の細引きを巻きつけていくやり方です。

芯棒に透明鉛ガラスを下玉に作り、細引きを下玉の端からクルクル巻いていき、炎だけで馴染ませます。
馴染ませ完了時点では玉は凸凹いびつです。これは全く問題ありません。

コテの上で回転させて滑らかな玉に仕上げましょう。
コテでの回転させる時には、少しずつ修正が原則です。炎で加熱軟らかくしておいて軽く抑えながら玉を回転です。
一度に強く押さえるなどすると模様がいびつに変形しますよ。

ここの作業の解説は、GUREさんの本に載っていますので、参考にしましょう。「小暮 紀一著 とんぼ玉」

巻きつける細引きは凸凹なので、どうしても気泡が残りやすいです。
キラキラを取るか、気泡が嫌をとるか?。私は気泡なんて気にしません。
気泡があって当然の作り方なのだ。と自分に言い聞かせています。


ちなみに

こういう引き伸ばし方法がありますね。

玉のガラスの端から順番に細く引き伸ばしていく方法です。

この方法はダメです。
ソーダガラスも、鉛ガラスも同じ温度の状態なのでネジネジ細引きしても
凸凹は出来ません。

この方法でも作れるんですが、非常に熟練度高い人向きです。

逆に考えると、ソーダガラスと鉛ガラスを混ぜたガラスを凸凹の出ないように細引きしたい場合にはこの方法が良いと言えるのですね。


別の玉完成方法

巻付け方法とは違う作り方の紹介。

図のように、ネジネジを下玉に並べて玉を完成させる方法です。

鉄芯棒に下玉を作り、ネジネジ細引きは同じ長さに切り揃えて
予熱しておきます。下玉に細引きガラスを並べていきます。

端から加熱を初めていきネジネジ同志をくっ付け筒状にします。
コテを使って玉に仕上げてください。

この方法でしたら、ヘソもできやすいですし、気泡も残りにくいです。出来上がりの模様も巻付け方式とは違って
きますので良いと思います。

ネジネジは端から順番に馴染むように加熱。なるべく気泡を追い出すようにです。

コテは端が崩れない程度に押さえる程度で、溶け込むに従いヘソを作る。コテを無理やり使うと模様が崩れます。
端が筒状に落ち着いたあと、このままで加熱を続けるとガラスが縮んでいってしまいますので、
適当なタイミングで筒を小さく丸めるようにしてヘソを形成させてください。

中間部分は炎の溶かしに任せて、焦らずに。

最後の仕上げで凸凹修正。コテの上で転がします。

参考として、寸法を。
  ネジネジ長さを28MM、下玉の幅を18MMで作り、完成玉の幅が25MM位になります。
  太さはそれぞれの作りで変わります。
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