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とんぼ玉技法の部屋

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琉球ガラス試してみました

琉球ガラスは、極微細な泡ガラス。

こんなガラスの表現ですね。

こんなに美しいガラス材でとんぼ玉ができないものかと
試してみましたので少々紹介していきます。

きっかけは、テレビの旅番組で「琉球ガラスの気泡はカレー粉です」
こんなコメントを聞いたのでした。

ガラスにカレー粉を混ぜてみました。

テレビ解説では、「エスビーのカレーが一番良い」とのこと。

早速このカレー粉でチャレンジです。

出来上がりはこのようになります。

左がガラス素材、佐竹ガラス(鉛ガラス)
   黄色・・・G12
   青色・・・S5
   透明・・・G1

右がカレー粉入り。 
   極極細かい気泡が入っています。
   実に美しい。
   黄色は粉が多すぎています。
   青色は逆に粉が少なめ。
   透明はちょうど良い。

玉にはしていませんが十分使えるガラスになります。
皆様どうぞ作品を御作りください。そしてどこかで発表されますように。

やり方は

スプーンにカレー粉を準備しておきます

鉄芯先端2本にガラスを巻きつけて赤くなるまで加熱します。
スプーンのカレー粉にガラスを押し当ててカレー粉を付着させます。
炎でガラスを加熱(赤く高温に)、同時にカレー粉も焼くようにしながら
ガラスをこねくり回します。(これだけです)

試作してみての感想
1.これいいです。使えます。ガラスの表情すごい変化です。まるで別種のガラスに変わります。
2.泡は極極微細、泡に見えません。
3.カレーの混ぜる量でガラスが変化します。
  注意点は、一度に大量のカレー粉をガラスに付けるとカレー粉が黒く塊になってなかなかガラスに
  混入してくれません。少しずつ加えて行った方が良いかもしれません。
  粉が塊のままでいると大きな気泡が発生してきます。
  (写真の黄色に灰色の点が見えますが、カレー粉の灰が残ってしまいました)
4.粉が増えるとガラスは脆くなります。(黄色はカットした時にはバリバリと欠けるようでした)
  とんぼ玉に使うにはすきがけとか、通常ガラスに少し混ぜて模様を作るなどの工夫を考えた方が良いと
  感じます。
5.琉球ガラスの紹介H.Pを見たところ、サンゴですとか色々と混入しているようです。
  身近な何かを混入でオリジナルが出来そうですね。


玉にしてみた試作写真です

濃い目のガラスや、不透明ガラスを素材にすれば
古代玉風になりそうです。

泡のガラスなので、最後の艶出し加熱時に
表面に大きめの泡が浮き破裂して深めの穴に
なる場合があります。
加熱しすぎで多く出ます。

透明ガラスでも不透明ガラスの様な感じにできますので
面白いです。

桜を埋めてみました。

赤、緑、青と落ち着いた色相を見せてくれます。

琉球ガラスを使う、その1

琉球ガラスのフリットを使っての紹介です。
フリットの作り方は、道具のコーナーのその他の道具ページ、下側に紹介しています。
高価な粉砕器を購入しなくても簡単にフリットは作れます。
緑のフリットは上の写真の緑玉を作成時の端材を利用しました。

参考に玉の製作過程を説明。

下玉に薄い茶色(G14)を着けて軟らかく加熱。
その表面に緑の琉球ガラスフリットをくっ付ける。
さらに表面にクリアーガラスを巻付けて玉にしました。

特徴は緑がくっきりと境目がはっきり出ています。
例えば、コケの雰囲気、白フリットにすると雲のようにも見えます。

これを通常の緑透明ガラスで行うと加熱により
下玉のガラスと馴染んでしまい境目がはっきり出ません。
緑色も透明系のガラスですから
ぼんやりした緑がにじんだようになってしまいます。

緑の細かい気泡の集合体が思わぬ良い結果を産んでくれます。

さらには一例として、緑の琉球ガラスのフリットとクリアーガラスのフリットを混合して
下玉にくっ付けるとクリアーと緑の細かいまだら模様ができます。

利用方法を色々工夫するといいですよ。


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