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とんぼ玉技法の部屋

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雑記(気づいた小さなテクニックなど)色々紹介

技法に関しての細かな 要点を思いつくままに書き込みます。
既に技法の項目内で紹介してても構わず書いちゃいました。チェックが面倒なためお許しを。

花パーツの花ビラ作り、細引きポンテ位置の工夫

開花させるタイプの花ビラパーツを細引きするときの ポンテをくっ付ける位置について
チョコッっとした工夫の紹介です。

細引きしたらば 花びらの左右端の隙間が狭くなってしまった なんて有るでしょう。

花ビラパーツの完成断面で説明です。
花ビラの左右端が適度に広がった断面にしたいものですね。
   (図の幅が大切)

この隙間が狭すぎたり 広すぎたりすると おかしな花しか作れません
作るときの重要な隙間と言えます。

細引き前のガラスを塗り重ねた塊段階では 良さそうに見えたのに
 細引きしたらば その幅が狭くなっってしまったり
細引きの 中央とサイドで幅が変わってしまった なんて失敗は しょっちゅう ではありませんか。

この原因の一つが細引きするポンテのくっ付け位置なんです。

花ビラの細引きの図です。
ポンテのくっ付ける位置が大切になるんですね。

考えずに構わず 真っ直ぐに中心位置にくっ付けているのでは?

ポンテ位置の花ビラ端形状がどんなかでくっ付け場所を
少しずらしてみる小細工が必要なんです。

ポンテを付ける前処理で
花ビラソーダの先端を集めて先端を処理すると
図のように花ビラソーダが中心を超えてしまう事ありますね。

下図の良い みたいにまとめれればいいんですが。

この図はポンテをつけたい中芯部分を見ています。
花ビラのソーダとクリアーの境目を見てください。

良いは ポンテの位置が花ビラソーダとクリアーの比率がいい感じ
     このままポンテを中央にくっつければ 花ビラの隙間は
     同じ幅のまま細引きできます。

悪いは 中央が花ビラソーダで埋まっています。このまま中央に
     ポンテをつけて細引きしたらば クリアー部分が引っ張れずに
     結果花ビラ左右の幅が狭くなった細引きが出来上がります。

ではどうすれば  うまく細引きできるのか?

結論は いたって簡単。  ここに気がつくかなー? ってな具合です 

そうです ポンテのくっつける場所をずらせばよいのでした。

ポンテのくっつける位置は中央でなければダメと固定観念にとらわれないこと。

花ビラの端ラインと クリアーのラインがちょうどポンテの中心にすれば良し。

あるいは 花ビラの左右の幅を開き気味に修正した細引きにしたければ
クリアーの側にポンテを付けると良いのでした。


これだけ変えるだけで 細引きは抜群によくなります。


知らなかった人には 目からウロコではありませんか?
ちなみに私はこれに思いつくまでに五年かかりました。




開く花パーツで作る玉が大きくなってしまう(もっと小さな花玉にしたい)

花パーツを開花させるまでは小さめの玉状態ですよね でも最後のクリアーで凹凸を無くす過程で
クリアーガラスを塗りつけしますね ここでクリアーを多く使ってしまうので 大きくなってしまいませんか。

私は最初はそうでした。 花玉が完成すると予想以上の大きさに そのくせ花の数は4から5個しか入れられない。
そんな経験から なるべく小さく作るこつを紹介。

初心の頃は 花を完成後凸凹を消すために
構わずに凸部のてっぺんまでクリアーを載せなくてはと
必要以上にクリアーを使ったものでした。

これでは完成玉が 大きくなって当たり前。 当時はガラスがどのように
移動していくのかなんて 考えも及ばず とにかく花の変形を防ぐには
クリアーで硬めてしまわないと と当時を思いだします。

先ずは 花の開きの変化具合を知る

花を入れた時点では左右前後が均等でも玉が完成すると花ビラに長い短い
が出てしまう。 初心のころは よくある事。

図のA方向と B方向ではB方向が伸びやすいんですね。

  B≫A 

なんでなんだ?の疑問が。

Bの方が伸びやすい理由で考えられる事。

一つは玉面の半径が違う。 急なアールの方が伸びやすいのかも。

もう一つは 玉のガラス温度の高低。
  B方向のガラスは常に火の位置に有る。つまりAよりもBは高温だ。
   (B方向はいつも玉が冷えないようにクルクルまわしてますね)

そこでたとえばB方向のガラス温度を低くできれば変わるかも?  そんな
事も考えてみると理解が深くなるように思います。 

B方向が伸びないようにするには

玉のB方向に花が並んでいるとします。 B方向に花ビラは伸びたがっています
ならば 花と花の間に邪魔するガラスをおけば 伸びが収まるでしょう。

実際には 仕上げで玉表面の凹凸を解消するクリアーがけがこの効果を出して
くれるのでした。

凸凹を治すためよりも作った模様の変形を防止するためのクリアーなんだ
と思ってクリアー作業をした方が良い。

捉え方を変えれば B方向は多めのクリアーガラスが必要だが A方向は
変形少なめだから 少なめのクリアーで足りるだろう。 
    (この考えながらの作業が大事なのだと思います)

実際のクリアーの付け方もこんなふうに工夫出来れば さらに小さな玉に
仕上げる事もできますね。
ついでに玉断面のガラスの動きは?

凸したガラス部分と凹した部分のガラスの動きの解説しておきます。

(実際には実験したわけでもなく 普段の作業の経験から こんな感じで動いていくんだろうなと感じた事です)

図のような凹凸の動きは 凸は沈み込み 凹は盛り上がる 最後は
凹凸が無くなる。  花も変形せずにガラスの沈み込みによる変化分だけ
の変形になるはずなんです。

始めのころは 表面の花ビラが流れて広がっていくものだとばかり
思っていませんか?  

こういった場合を考えてみると理解が進むかな

玉の断面を見ています。 下手くそなんで玉の表面だけ炙っています
その炙り方も下手くそです。 

だから 表面はガラスが熱くなっていますが 内側ガラスは冷えぎみです。
さらに玉全体を均等に加熱していないものですから 表面だけ見ても
熱い場所有り 冷め気味の場所有りの状況です。

このような状態で上図のような ガラスの沈み込みや 盛上がりの現象が
起きると思いますか?

そうですよね 表面の花模様はダラダラと表面を流れていくだけ。内部の
ガラスは温度が低いから動いてくれない。

つまるところ全部のガラスの温度が同じにするのが条件になるわけです。

教えてもらっている方は よく言われませんか 
「玉全体を加熱して・・・   玉の中心まで熱を伝えて・・・   ガラス全体が同じ温度にするつもりで・・・   」

でもどうしてそうするの?    目的は上図のガラスの動きを作るためなんですね。
             (この辺の理由まで解説してくれない 先生に教わっているとしたらば それは???ですね)


ガラス全体が動くことで 凹凸が解消するし 模様も崩れにくいと考えているんです。

これを実践するには 玉はまんべんなくつねにクルクル回転させて 中央も端もまんべんなく炙り
ガラス温度は熱すぎないように保持できているか これが良い玉を作れる 基本なんだと 最近ようやく
理解できてきたところです。

このあたりが理解できれば クリアーガラスを乗せる量も少なめにできますよね 
結果小さめなとんぼ玉の完成です。




炎の扱いについて

炎の扱い方について少々触れてみたいとおもいます。

玉に出っ張りが有ります。 これを馴染ませるためには どんなふうにしますか?


これも ガラスの理屈に関わるお話です。

周りの模様を崩さずに 凸だけを馴染ませる と考えると?


まず最初に 炎の真上で玉を加熱作業をするのは 得策ではないですね
凸は軟らかくなりますが 同時に周囲の玉本体も同じく加熱されるので
他の模様も変化しやすい状態になってしまいます。

私の場合は 上図の様に バーナーのサイド炎に当てるようにずらして 処理しています。
理由は凸ですから この部分にはしっかり炎が当たりますが 他の部分はほとんど垂直面なんで
ガラスの温度は上がりにくいとなり 周囲の模様も変形は最小限にできると思って作業しています。

ではサイドの炎を使った作業として 玉の回転はどちらに回します? 時計周り? 反時計回り?

私は必ず時計回転です。  その理由は?    

凸が加熱されます、次の瞬間90度回転すると真上になります、ここで凸に重力が働き
下方向の力と表面張力の力が働き 本体に馴染みやすい環境が発生します。

90度を過ぎると凸部の温度は本体ガラスに吸収されていき 凸自体は馴染みにくくなって
いくと 考えて作業しています。

この回転は凸の下面だけ炎に当たりますから 反対面も同じように加熱するために
勝手違いの位置で今度は反時計回転をしてやります。この繰り返しをしています。


実際に観察しても 大きな効果は発見できませんが この方が理屈に合ってるとの
信念で作業しているようなものですがね。 



次ぎはこんなパターンを紹介します。

下玉が薄い円盤 外回り一週が模様用のガラス。

これをこの状態のまま 左右均等に馴染ませていきたい場合です。

でもどうしても こんな感じになることも。

修正するには    1.コテで修正
             2.芯棒を傾けてガラスを動かく
             3.炎を使ってガラスを動かす

炎の効果だけでも修正していく事を紹介したいのです。 内容は簡単ですが 作業のヒントに役立つとおもいます。

炎を図のように 片方だけ加熱、 ガラスの温度差を作ると 模様部分は左に動く現象が出ます。

もちろん 玉はクルクルと回転させていますよ。


どーって事無い話ですが、 ガラスの温度差って とっても重要なんだって
お話のつもりで紹介しました。


ガラスの温度を甘くみちゃいけません。 一番大切な内の一つと思っている私なんです。



玉状態のガラスの温度管理で一言

ある程度完成に近づいた とんぼ玉。 そのガラスの温度は どんな感じがベストなのか?  について少々。
初心のころは 玉を温めているうちに 模様が崩れたり 鉛の白がラスの縁が滲んだようになってしまったり。 
図の左は ガラスの温度差が大きい場合です。
中心側は温度が低すぎるのでガラスの動きは無い状況
反対に表面側は熱すぎるためガラスは水のごときに
自由に流れてしまう。

図の右は中心まで同一温度のガラスの玉です。
ガラスの温度は高すぎず低すぎずを保持。
ガラスの表面張力でガラスは安定する方向にじんわりと
移動するような状態。


ここで凸のパーツがあったとしますと 左の高温ガラスは
表面張力が働くものの 中心側の温度が低すぎて
ガラス全体が沈み込む事が出来ない ならばと凸ガラスは
表面を好き好きに動くしかなくなります。

対して右の場合には 表面は流れるほどの高温でも無く 中心まで軟らか状態のガラスなので 全体の表面張力の
作用を受けて凸部分は押し込まれるように安定する平面状態にじんわりと動くのでした。
       

凹面の場合も同様に。

表面高温は、表面ガラスの移動だけ起きます

対して右の場合は全体が押し戻すような力が作用して
凹面を平面に修復してくれます。



玉の中まで温める理由が少しは理解していただけましたか?


コテの上で整形コロコロも

玉を整形するときの コテ上でのコロコロも気遣いしてみては。

炎で玉を炙ってから コテ上でコロコロさせますが その玉の温度には注意してますか?

中心側まで熱が行わったっているかな?
表面だけが 高温になっているのかな?

表面の模様を崩さないようにコロコロさせるには?  色々考えてみてくださいね。


私の場合は 十分に炎で炙ります、でも表面の色が赤熱するような事は絶対しません。
中までゆっくりと炙ります。 コロコロは最初の二往復ぐらいは ガラスとコテを触らせる位にします
これはガラスの表面の高温をコテに触る事で少し冷やそうって 考えるんです。 その後に本格的にコロコロです。

別の方法では 玉を炎から外して 3秒位待ちます その後に本格的なコロコロをします。

 

一度自分のガラス温度をチェックしましょう

特に初心者に言える事ですが 作業時のガラス温度が高すぎる場合が失敗の最大原因と言える。。
ご自分で ガラスの温度を把握していない方がほとんどでしょう。

日中の太陽光でしか 作業したことしかない方は ガラスの温度が判らないはずです。
そこで こんな方法で 一度チェックすることをお勧めします。

夕暮れの暗くなる頃に 試作してみましょう。

  1. 電灯をつけて 室内を明るくして  とんぼ玉の試作をします。   
    使用ガラスは 捨てるガラスでじゅうぶんです。
    テストは二種類ほどやってみましょう。
    
        A. コテでコロコロ作業をするときの とんぼ玉の温度を確認しましょう。
        B. 玉完成して 徐冷する灰に入れるタイミングを確認しましょう。
    
    確認する時には部屋を暗くしてガラスの色の変化を見ます。
        ガラスの色がどの位の赤変をしているのかを見ます。  (おそらく真っ赤っかでしょう)        
        とんぼ玉の 内部の温度と 表面の温度、 炎から外してからの ガラスの色の変化を知りましょう。


このテストを一度実践すれば こんなに真っ赤っかで作業していたのか と驚くはずです。
徐冷灰に入れるタイミングにしても 薄ら赤みが残る状態まで待ってから 灰に入れる位でも充分です。(佐竹ガラス)

また ご自分の作業のし方がガラスの表面だけ熱くしているのか ガラスの中心まで同じ位の温度に出来ているのか
を知ることができますよ。    

あまりの初心者で赤熱の色を見ても判断無理の方は  実際にとんぼ玉の表面を 叩いたり 引っ掻いたり
してみましょう。 どの位の色の時には まだ軟らかいとかが判ります。 叩くと コンコン と硬いか柔らかいかが
わかりますよ。


コテ使いの玉整形のウンチクを少々

とんぼ玉整形時、凸凹や 変形状態の玉を修正する作業時に コテを使って手直ししますが、その作業時における
自分なりのウンチクを書き留めてみます。

こんな状態については?

図のように大きく中心からズレてしまった状態の修正について

こんな場合、膨らみ側を重点的に押さえるようにコテの上でコロコロしますがその時の
ガラスの動きなどを考える事が大切。

ガラスの温度は?  得てして膨らんでしまった部分を集中して加熱しようとしますが
チョット待て。 大切なのは反対側のガラスの温度。 全体に中心から表面まで同じ
温度に出来ているかが重要。

仮に反対側が温度低いとしたらば 膨らんだ部分だけが無理無理に押し込まれる
動きになってしまい 模様など有れば 形が崩れていきます。(当然の現象)

模様をなるべく崩さないように真円状態に修正するのには 膨らみの余分なガラスが少しずつズレて行き
隣のガラスが少しずつ動いてくれるように、最終的には反対側のガラスが膨らむようにしなければ。

そこで重要なのが全体のガラスの温度、全体のガラスの温度が均一で全体が少しずつ動いていく。
この考え方が重要と思います。   実際の手立てとしては次のような作業もされるでしょう。

コテ上で玉を回転しないで コテを押し付けて修正する作業。

この場合でも反対側のガラス温度に注意です。 押し付けられる部分のガラスが
少しずつ押し合いして動いてくれれば 表面の模様の変形も最小限に収まるでしょう。

重ねていいます。 全体のガラスの温度はなるべく均一に保持しましょう。
一部が凸だからと そこだけ加熱するだけは 最善ではありません。

次ぎは玉全体を理想形のたまご形にする時の作業は?

凹凸を修正する場合の 凹凸を見極める目線はどの辺を見て判断しますか?

自分は回転させる玉の上線で見極めます。 ここ以外に凹凸を見ても不確かです。
図の緑のラインを見て 転がす位置をずらしたり 押さえ加減を判断します。

左右のカーブが対称でないなどの修正は回転玉のこのラインで判断できます。

修正箇所が見つかれば 図のような作業で修正です。

修正箇所を半回転させて コテをその位置に当てますが
ここでちょっと注意です。  図の「この位置で修正」とありますが

本人はその位置と思って回転しているつもりでも 実は少しズレている。
私自身も こんな経験が多々。 最近は常に位置確認を肝に銘じているしだいです。  

慣れるまではしっかりと目線を追っかけてこの反対場所はここだの確認が大切。
人が感じる位置感覚が惑わされるような そんな動作が隠されているように思います。

鉄棒を安定回転させる手?

超初心者さん向けの解説です。

私の超初心者時には 回転もぎこちなかった事を思いだし
ちょっと書いてみました。当時はどう握れば安定回転するんだろうと。

鉄棒を回転させる時の指の使いわけを解説。

小指と薬指は 鉄棒の通る穴を作るような感覚で この穴の中で回転
   させれば 安定するような意識ですね。指はほとんど動きません。

中指は薬指よりも開き気味で 役割としては 下から鉄棒を支える意識で。 親指と人差し指が棒を離す瞬間は
薬指が下から支える程度に考えます。

親指と人差し指は 棒の回転に専念。 指先を使うような感覚。 強く挟む必要は全くありません。
軽く挟んでクルクルです。 

私の場合では写真の鉄棒の位置、親指の爪の脇と人差指の爪の脇の皮膚が硬くなるんで そのあたりを
集中的に使っているんでしょうね。 ざっとこんな感じで動かしていました。

コテの回転は一往復が基本

コテの上で回転させるのは 一往復が基本動作で考えましょう。理由は玉模様の変形を防ぐと思ってください。

往の動作では一方向の回転ですから厳密に見て玉模様は変形しますね。 それを復の回転で元に戻すのだと考えます。

分り難い玉の変形位置を見つける

玉を真円に近づけるために どこが膨らんでいるかを見つける一手段。

コテの上で玉を回します。ゆっくりと回転、コテに触る程度に回す。
図のように膨らみがコテ位置にくると指先に伝わる回転抵抗が若干増加しますから
この触感を指先で感じ取ってください。  指の感触を掴み取る訳ですから
指の支えはソフトタッチです。
この時のガラス温度は冷え気味になっています。


指先の感触は分かりづらい場合には こんな方法で。

コテ上で回転は同じです。 今度はコテ面と鉄棒間の隙間を注視します。
膨らみ部分では間隔が大きくなるので そこで判断します。

玉全体の対称形状を確認

玉が完成して鉄棒から外してみたらば 左右が非対称だった。
そんな経験はしょっちゅうでしたので 注意点を少々。

整形が完了した時点で左右の対称を確認するのは重要です。
鉄棒の持ち手側が長いために目視判断を狂わせるんでしょう。

右手で持って確認できても もう一度左手に持ち替えて再確認しましょう
見た目が右手と左手とでは違って見えることでしょう。
ついでに見る時は空間なので背景によって惑わされる場合も多々。
なので玉の後ろ側に手のひらを広げて背景を遮断したりすると良いでしょう。

玉だけコロコロ?ついでにコテも前後動

玉をコテの上で前後に転がすだけですか?  なんでしたら コテを前後に移動して
玉はその場回転させてみては?

玉を前後に移動させると どうしても回し方が安定しない方も 
回転力の入れ方が強弱安定しないとか。  

いっそのこと コテの方を水平に前後移動動作をしてみてはどうでしょう。
私 この方法多用中、  完成直前の玉の対称性が出にくい時などにやってみてます。

コロコロ中にヘソの形状は安定できましたか?

コロコロが完了してみたが どうもヘソの形が悪い。 
初心のころはそんなのしょっちゅう。  そんな時は コテ押さえだけで修正は無理。

ためらうことなく 同色ガラスを塗り重ね  加熱すれば綺麗なヘソの完成。

私は必ずヘソになるガラス色の細引きを準備してから 作業にかかります。

さあ コロコロ開始 その時のガラスの温度は?

コロコロ整形で玉を炎に入れます。さー コロコロ開始、 この瞬間のガラスの状態は?
そんな事を考えた事はありますか。

先の書き込みましたように整形では中心ガラスも動けるくらいのガラス温度に全体均一が
基本と考えますと 加熱完了時点のガラスの表面温度は? グニュグニュ動ける状態
かもしれませんね。  そこで直ぐコロコロ開始したらば 表面に模様が有ったら
崩れることははっきりしてますよね。 又は色違い部分線の境界がボヤけたりの原因にも

なので私は 炎から出して2~3秒位待ってからコロコロ開始するように心がけてます。

又直ぐにコロコロ開始する場合でも 最初はガラスの表面の温度が下がる目的で コテの表面を玉が触るだけ位で
コロコロさせてから本格的にコロコロをするようにしています。 つまりコテの鉄にガラス表面の熱を逃がしてから
コロコロを開始する理屈でやってます。


パーツの上にクリアーを被せる、これを考えてみる

小さめのパーツを地玉に乗せて 上をクリアーで被せる。 つまり模様の保護目的。
このテクニックには 現在進行中で悩み続けています。  悩んでいながら技法解説をする 図々しさに呆れます。

内容的には 以後修正の事案かも とご承知の上お読み願います。

例えば葉っぱの小さなパーツ部分に極力少量のクリアーで包み込みたい。

これがベストに出来れば 技法卒業位に テクニックが必要。 私もなかなか出来こなせないが
勢いつけて書いちゃいますね。

クリアーガラスの棒素材太さも考えよう

クリアーの細引きを作りなさいとは言ってませんから。 誤解なきように。
販売品には太さのバラツキが有りますよね。 

このような作業用に使うために 購入時には細めのガラスは別分けして目的に合わせるのも一考ですね。

太いガラスは 先端を溶かしてみると 大きく ダマになります。 こいつを玉に付ければ 移るクリアーの量は多め。

クリアーガラスの温度

始めた頃はクリアーもあんまり熱くすると下の模様も溶けそうに思い込んだもんです。

クリアーガラスは熱ければ熱い方が薄く伸びてガラスの切れもいいんですね。伸びがいいから表面のクリアー部分が
どんどん伸びてくれるみたい。 

冷却速度も早いんですね。
炎から 外して 軟らかい状態でも 粘度はガクンと上昇、 サラサラが直ぐにネバネバ と表現。

だから一番良い方法は炎の中でクリアー塗り、 実際はちょっと無理だろう。 そこで炎の上部で作業完了
コテで押し付け完了。 

クリアー乗せた瞬間に地玉に熱を吸い取られた、クリアーは直ぐにネバネバに

クリアーを熱熱にするたけですか?   地玉に熱を吸い取られないに工夫しないと。

地玉だって表面は熱めにしておきたいね。  兼ね合いが難しいね。 あんまり熱いと模様が軟らかくなっちゃうね。
私の場合、 玉を炎に入れて 1から5まで数えて 作業開始だね。 正解なのかな~?



開花のパーツ、美しい花にする第一歩

本文重複有りの内容です。当方バーナー作業をしながら、自分の作業を再確認していまして ここは大切と思う
作業を 断片的でも ホームページに書き込みする そんなつもりでいます。

では先ずは第一歩・・・開花パーツのカットはイッパツで

花が綺麗に出来ない原因は コテ押さえの旨さや ガラス温度ばかりでは御座いませんよ。
物事全て下処理、準備が大切。 「始めよければ全て良し」 パーツを作る所から始まっているのですね。
どうぞ 気を抜かないで 一つ一つの作業を大切に。
一例的 解説ですが カット作業の紹介です。

花パーツのカットです。 切断面をスパッと 直角に 切断できなければいけません。
直角は刃とパーツ棒の向きに注意すれば OK。

さて切断面です。 ヒビ割れみたいな感じで切断してしまった経験有るでしょう。

この原因のほとんど全てが カット時の迷い、つまり 手の震えです。

切ろうとする時に 刃先がガラスに触れます、触れた瞬間にその部分のガラスに歪みが
発生、少しずれた位置でカットすると 歪み部分も一緒に破れてしまう 結果切断面が
汚い凸凹になる。 凸凹のパーツでは 花ビラの端は綺麗に見えない。 こうなります。

対策の内の一つは カットする時のガラス温度が冷めるまで待つ。でも時間がねー。

実務でやるなら ためらわないで カッターの刃先が最初に触れた位置で
スパッとカットすることですね。

私は まず最初に切る位置を決めます。絶対に刃先はガラスに触れません。
決めたら最初は下刃にガラス棒を乗せてから 上刃を下げてカットするように
しています。 なるべく切る位置がずれないようにと注意してますよ。


次はクリアーの盛付け

花パーツの上に盛り付けるクリアーガラスの話。

クリアーを乗せる時に注意することは 花パーツのガラスを上に引っ張らないこと。
クリアー乗せて、クリアーを切り離す時に特に注意。

この時は花側のガラス表面は軟らかくなっている 引っ張るような力が加わると
花ビラの端が崩れる 結果完成した花ビラの端ラインがぼやける。



ガラス棒の溶かし方

大した事ではないのですが 気づいた点なので御紹介。

ガラス棒を溶かすのに 図のように軟らかくして曲げ込んで 溶かしていきます。
この溶かし方って これって 普通ですよね。

でも なんですが この方法は ガラスの曇りや 透明感を下げる場合が多いのでした。

図では曲がった先端のガラス温度とまだ硬いガラス棒が接触します
この辺で発生する微細気泡か?汚れか?が透明度を下げます。

クリアーガラスでは顕著に見れます。

この辺に注意するか否かで 完成玉が 垢抜けして見えるかの境目にもなりますよ。

一番良い溶かし方は 先端から順番に溶かす。自然と先端に塊が成長するように
溶かしていくのが一番良さそう。クリアー度に差がでること請け合います。

クリアーガラス棒を溶かす場合 プロは こうして溶かすんだろうと想像してます。
(プロの演技見た事ないので 想像です)

作業はなるべく炎の上部で

いまごろになって 痛感してます 玉に細工するときも 点打ちするときも 引っ掻く作業のときも
なるべく 炎の上部 (炎から離れている上部の意味) で作り上げた方が とんぼ玉の出来が良いみたいです

自分でどうしてなのか 結論は全くないんですが どうもそんな 感覚をもっています。
実務しながら 其の辺も 理屈追求してみたいと考えています。



埋め込み形花パーツを玉に入れる


この手のパーツカットはなるべく薄くスライスしたいところ。 現実にはなかなか面倒な作業。
どうしてもある程度の厚みの有るパーツになるのは仕方がないですね。

埋め込みのし方は 
   1. パーツを玉に置いて軟らかくなるころに、コテで押さえつけて玉に埋め込む。
   2. パーツを置いて上にクリアーガラスを乗せる方法。

私はほとんどが 2. のクリアーを乗せる方法で作業しています。
こちらのほうが出来上がりが花らしくまとまるように感じます。

こんな感じにクリアーを乗せます。
この状態で熱を加えると クリアーが球形のバルーンのようになると共に
花のパーツは 花中心が少し凹んでくれます。

クリアーガラスが落ち着いたところで コテで平らに押さえます。
後はガラス全体が馴染むまで 温めます。

コテで押さえつけるだけの方法は 押さえつけ時点で上手く押さえきれても 玉を馴染ませる加熱段階で
花びらの端が変形してくるように思えます。 (技量無いからなのかもしれませんが)
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