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とんぼ玉道具の部屋

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とんぼ玉用バーナー

灯油式バーナーとガス式バーナーの比較をしました。

灯油バーナー ガスバーナー
燃料 灯油 都市ガス、プロパンガス
炎のタイプ 無し 集中炎、拡散炎
火力 普通 強い
運転コスト 安い 高い
保守 不要 ガス管・ホースのメンテ必要(ガス漏れ)
運転音 燃焼音が強い 普通
その他特徴 点火後炎安定まで2〜3分必要
炎口部分の清掃小まめに行う
灯油臭有る
広く使用されている
ガスボンベの設置交換の手間
ガス漏れ対策

私は灯油バーナーを使っています。
これから長くとんぼ玉とつきあっていこうとお考えでしたら灯油バーナーをお勧めします。
最近ボンベの扱いも法律的にうるさくなっているようす。(小型のボンベは配達しないお店もあるとか聞きました)


灯油式は、臭いと燃焼音がありますが、燃料代金を気にすることなく何時間でも玉を作れるところです。
  • 燃料代が安い。とんぼ玉の製作作業は連続数時間になりますよ。
  • ボンベの交換やメンテナンスが無い。ホースの心配も無い。(ガス漏れ)
  • バーナーの価格は高すぎだが、トータルしてみると安くなる。
  • 玉の表面のツヤが良く出せる。
  • 灯油の匂いが有る。炎の音が大きい。(テレビの音が聞こえない位)
  • 製作する上で、火力が少し弱い。特殊な玉の製作以外は不便は無い。

灯油バーナーは、取り扱いがむずかしいと言われますが、難しくありませんよ。ガス式でも炎の調整(今の作業で欲しい炎)のむずかしさに大差ないでしょう。玉の温度を出すのに、炎のどのへんで、どのくらい暖めてなどは、体感しないとつかめないでしょう。それはどんなバーナーでも同じことです。

主なバーナーの種類

代表的な製品を紹介しています。このほかにもネットで探してみてください。

灯油バーナ

佐竹ガラスで販売、価格\45000円
燃料は灯油使用、
灯油タイプはとんぼ玉のツヤが良い。職人が昔から使用。
点火後炎の安定まで少し時間を要する。燃料代が安い。ガスホースが不要。
構造から見ても価格は高すぎるが、ランニングコストが低いのでトータル的にはお勧め。

B6 灯油バーナー
A3Internationalで販売、価格\60000円

佐竹さんより高い。(使用鋼板材の違いでしょう)予算の有る方はどうぞ。
基本構造は大差ないですね。

B8 拡散炎大口エアバーナー
 A3Internationalで販売、価格\37000円

燃料はプロパンガス用、都市ガス用と有ります。
ガス使用なので、管理に気を使いますね。
      

B10 集中炎大口エアバーナ-
A3Internationalで販売、価格\43000円

燃料はプロパンガス用、都市ガス用と有ります。
ガス使用なので、管理に気を使いますね。

拡散炎にするか集中炎にするかは、難しいところですが熟練しますと
細かい細工をするようになります。
玉の部分的な加熱をして細工しますからその辺を考慮されると良いでしょう。

バーナー「職家」 拡散炎タイプ
佐竹ガラスで販売  \39,900

バーナー「職家」 集中炎タイプ(針状炎)
佐竹ガラスで販売  \39,900

ガス式バーナーの炎の特徴について

 集中炎・・・炎の中心部分が高熱に、その周りの炎は低温の炎になる構造で、玉のある一箇所を加熱して
        工作する場合に有利になります。玉の細工を細かく仕上げたい意向の方はこちらが良いでしょう。
        玉全体を均一に加熱したい場合には、小まめに玉を回転させる工夫が人手間かかりますね。

 拡散炎・・・全体が均一温度になる構造で、初心者向きのようです。玉全体の加熱などは有利ですね。
 
 どちらを購入したらいいんだろう。
    私が今購入すると考えたとしたらば集中炎にします。
    教室などのバーナーは、ほぼ100パーセント拡散炎でしょう。
    あなたが、2年先3年先もとんぼ玉を作られるのであれば?その辺をお考えになってください。
    上級トンボ玉を作っておられるか、それとも相変わらず教室の延長線上の玉を作っておられるのか。
    ガラスを扱うことは、炎を操ってこそとお考えになりお決めになると良いでしょう。       

エアーポンプ

上記いずれもエアーポンプが必要になります。とんぼ玉用のバーナーでしたら風量は30リッター/分程度のようです。どこのメーカー品で使用上の問題は発生しません。
ポンプ購入はネットショップで、かなり安くなります。(バーナー販売先の半額くらいになります)

ちなみに私の場合ですが、新品価格10000円以下で手に入れましたよ。又オークションで中古品が常に出ています。この手のポンプでしたら中古品でも十分です。構造が簡単なので故障はまず無いでしょう。(ダイアフラム弁も簡単に交換できます)
ホース接続も、大体が水道用のホースでまにあいます。
(エアーの出口サイズ:直径18mm(VP13)、、VP13これは水道に使う塩ビパイプのサイズ


エアーポンプは、必要以上に風圧を高く使用すると寿命が短くなります。(バルブを絞って使うなど)
とんぼ玉バーナーの場合はどうしてもバルブを絞って使いますので、できればエアーホースの途中を分岐してエアーを逃がした方が良いです。
(ポンプ構造は、金魚の水槽で使うブクブクのポンプの大きいもので、ダイアフラムと呼ばれるゴムを振動させて空気を送り出しています。空気の出口を絞り込むとこのゴムが無理をして寿命が短くなってしまいます)
ちなみに、私の場合の解説も下記に有りますのでごらんください。

これはポンプのエアー量のグラフです。
安永エアーポンプ(株) LP-30A  風量 33リッター/分
圧力が低ければ50リッター位出ます。
バーナーの実際のエアー使用状態を見ると、バーナーメーカーの指定ポンプ風量よりも相当少ない風量で炎が安定しているようです。
(元機械屋から見ると、バーナーメーカーは、バーナー使用風量測定試験などしていないと思ってしまいます)

私の灯油バーナーのエアー接続解説


バーナー・・・・佐竹製の灯油バーナー
エアーポンプ・・・・安永エアーポンプ(株) LP-30A  風量 33リッター/分
           エアーの出口サイズ:直径18mm(VP13)、、VP13これは水道に使う塩ビパイプのサイズ
           ポンプ出口のサイズですが、このクラスでしたらどこのメーカー品でも上記のサイズになります。

部品の解説
 @ゴムチューブ(黒色)・・・エアーポンプの付属品
 A水道用のホース(緑色)
 Bゴムチューブ(黒色)・・・エアーポンプの付属品
 C風量調節バルブ・・・バーナーの付属品
 D透明チューブ・・・バーナーの付属品
 Eノズルの台・・・バーナーの付属品、ノズルの高さ位置を変えるもの
 Fエアーバルブ・・・金魚水槽で使うエアーバルブを使用
 Gチューブ継ぎ手・・・金魚水槽で使うエアーチューブの継ぎ手

エアーのホースは水道用のゴムホースが最適です。毎回バーナーを片付ける方は、ホースの中間にホースを繋ぐカプラを追加すればOKです。又は塩ビパイプの先端を少し削って水道ホースが差し込みやすくするだけでも十分です。
水道ホースの接続部分には、水道配管で使用する塩ビパイプ(VP13)をノコギリで短く切って使用
分岐部は塩ビパイプに5mmの穴をあけてチューブ継ぎ手を差し込んだだけ
エアー放出バルブは、ガラス棒の冷却などで使用(太めの針金で台を付け、夏場は扇風機代わりに。便利です)
バーナーの接続口とポンプの接続口はサイズが違いますが、細い方の口にテープなどを巻きつけ針金でしばればOKです。
つなぎ口から少し位のエアー漏れがあっても全然問題ないです。


エアー整流器

ブロアーとバーナーの間にとりつけました。エアーの整流器です。
ペットボトル二個を繋いだ物です。(とりあえず作って様子を見た代物です)

佐竹の灯油バーナー使用。白の鉛ガラスを溶かし作業ではススによる灰色の変色
に悩んでいました。毎度白ガラス作業時にはエアー量の微調整を強いられていましたが

整流器を作ってみたところ問題解決。炎の状態も以前よりも安定しました。

作り方はブログをご覧ください。

造り変えた整流器

手持ちの100Aサイズの塩ビ管で作ったので大サイズ。
大は小を兼ねるとやらです。炎はさらに安定模様。

設備後のとんぼ玉は、クリアーの透明度と表面の艶が
格段に良くなりました。

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