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とんぼ玉技法の部屋

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バラの花パーツ

開花させるタイプでのバラの花パーツ。
失敗部分も有り参考になると考えて紹介です。
本筋は、とんぼ玉作家の丙午(GURE)さんの本ですから、そちらをご覧くださいね。
二番煎じのような内容ですがお許しくださいね。

こんなバラになりました。特にまずい点はどこかです。

1.の所。
中心部分の花びら。大きすぎます。もっともっと小さな花びらにしないと。

2.の所
外の花びら次の花びらに端部分が重ならないといけません。
花びらの中央部分を厚くサイド部分を薄くしないといけません。

外の花びらの存在感がバラの決め手。一番外側の花びらは?
これではいけません。

こんな花にしないために失敗箇所を記録の意味で紹介していきます。
書き込みながら、自身も反省、作り直しです。
(次ぎはうまくやるぞの気分です)
白ガラスのカットです。

鉛ガラスの白をカット。こんな取り付けしました。

右に見えるT字の鉄棒は、持ち手台とポンテ引きに使うもので自作品です。(薄い平らなガラスの細引き用に作った鉄棒です)

今回は丸の鉄芯を使わないため、このようなカットにしました。
根元幅狭い目に中央を太くするつもり。

結果的にこの鉄の持ち手は使わない方が良さそう。ガラスを溶かし込むのに手間がかかりすぎかな?

予熱しながら鉄に付ける

だし粉取りの網に乗せて予熱中。
二本ほど持ち手に着けた状況。

予熱はとても重宝。

引っ掛けてセットする部分二段に追加しました。

白全て取り付けた。

形状は細引きで真ん中が幅狭にならないように楕円形にしています。

溝が三本見えます。この形で次の赤ガラスを塗りました。(これが悪かった)
三本ミゾが花びらの変化を見せることを期待したのですが逆効果でした。
単純にもっと溶かし込んで中央を太らせガラスを厚くすべきでした。

次の断面写真。

左右の端はコテ押しで薄く、テーパーを付けています。
(テーパーが中途半端でした)もっとしっかりとしたテーパーにしないと

中央部分が薄すぎでした。上写真の横に見える溝が無くなるまで加熱して
馴染ませるべきでした。

三本溝と中央の薄すぎがバラの風情を消してしまいました。

教訓。並べたガラス棒は十分に馴染ませること。
    馴染む段階で自然と中央が厚くなる。
    両端のテーパーはしっかりつける。

赤の透明ガラスを塗る

佐竹のG3の赤透明鉛ガラスを塗ります。

これも薄く塗りすぎでした。
細引き分を配慮して、考えた厚さにすべきでした。

結果は、赤い色が飛んでしまい中途半端なバラになっています。
全周に赤を塗り終わった状態。

赤が厚さ有りそうに見えますが、薄塗りです。

注意、一番外側にクリアーガラスはつけないことです。
    (花びらを重ねていくので、クリアー分の空間が変に広くなってしまいます)

細引き完了

この段階では上手くできたと思っていました。

持ち手と同じ鉄製のポンテ引きしています。

これ、薄く平らなガラスに細引きするには良いのですがね。

定寸にカット

三段の花びら配列に並べた状態。カット長さで22mm。
右端は、花びら組みの三角錐ポンテに使います。
端材です。これだけしか端材発生しません。

この段階で内側にする花びらパーツの幅がでかいなと思い始めたものの
作っちゃえ(悪魔がささやきました)

本来このパーツは、長さは同じに、幅は内側にする花びらほど
狭くて薄い仕様にするのが原則。
実際の花は内側の花びらは小さいですよね。

ですからこの段階で小さな花びら用の細引きを作れば良かったのです。
その断面形状です。
三本の溝だった凹み、左右端を薄くテーパーにした状況が判ります。

イメージに近い断面でしたが、大間違い。
もっとオーソドックスに左右をもっと薄く、中央がもっと厚い断面にしないと
いけませんでした。

予熱です。

普段はこの段階で一つ一つのパーツの断面を修正する作業に
なるのですが、悪魔の囁きで省略しています。

普段ですと、断面を見て両端の所はピンセットでつまんで薄くするのです。
薄くしておかないと、最後の加熱で先が丸くなりたがるのです。

あと、真ん中部分に少しの凹み溝を入れたりすることも有りです。

その作業のやり方は、
鉄芯先にクリアーガラスを少し付けて花びらパーツをくっ付けて作業、
完了すればクリアー部分からカットです。

ポンテに花びらを付けていきます

ポンテは円錐にセット。
(花びらを全て付けたら、円錐形を花びら側に逆に移動します。)

一枚目の花びらを着けた状態です。
くの字に曲げています。
断面部を見た所です。くの字に曲がっています。

二枚目を付けて同じようにくの字に曲げます。

こんな断面です。
ここで気がつきます。内側の花びらにしてはでか過ぎだぞ。
それに厚すぎだぞ。

くの字同志がもっとくっ付いて、しっくり入り込み合わなければいけません。
パーツが大きすぎる、厚すぎるための無理がここで出ました。

ここで中止しておけば、残りのパーツは使えたのでした。(残念)

次ぎの花びら3枚付け

次ぎの花びら3枚を取り付けます。

巻き込む花びら先端と次の花びらの取り付け部分とが少し重なる
こんな感じに持っていきたかった。


花びらの端っこ重なっていません。

ここで最初の二枚の花びらの大きすぎを痛感します。

(内側の花びら小さくしておけば、次の3枚花びら楽勝で重なったのに)

一番外側にする花びらを取り付け

花びらの端と端が重なっていません。

(ここでも失敗)
二枚目の花びら取り付け位置を広げすぎました。(取り付けるピッチです)

当初六枚の予定でした。(五枚しか付けていません)
二枚目の位置(目測)を間違えたため、全体のバランスを考えて五枚にした。

ここで六枚にしておけば、外側の花びらの存在感がもっとアップしている
はずです。

(まだこの段階でも、何とかなるかな?・・・こう思って作業してます)

加熱中

全体を加熱して中の空気を追い出し中。

鉄芯のポンテガラスの円錐形状、反対にします。
これで、安定します。

花びら先端のまとめ

花びら先端をまとめています。

端をピンセットで伸ばして中央にまとめて、切ります。

随分雑にまとめてしまっています。

細引きします

ポンテ引きして、細く引いてます。

出来上がりカット面

出来上がりのパーツカット面です。

一見良さそうですが、

外側の花びら小さくて、内側の花びらがやけに大きい

(まだ花にしていないので、何とかなるでしょう、の感じでいます)


実際、玉にくっ付けて見ると、風情のないバラでした。(先頭の写真)

(ここでガックリするのでした。一時間もかかったのにーーー)

本日の教訓でした

1.外側の花びらの大きさが大切。外を大きな花びらに。中心は小さく。外側の花びらで花の雰囲気は決まる
2.一枚の花びら、中央を厚く、端(サイド)を薄くする。
3.花びらのサイドどうしは少し重なり合うようにくっ付けるとバラらしく見える。
4.途中の手抜きはしない。後で必ず表情に表れる。

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