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超初心者向け解説の続き |
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点打ち技法について |
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基本の点打ちの解説です。 |
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ダメな点打ちと良い点打ち |
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ダメな点打ちの断面図。
どこがダメか。
点のガラスに厚みが無い
特に円周部の端が薄く押し潰れている。
なぜ悪いのか。
薄いとぼんやり色の模様になる。薄い色になる。
玉側のガラスと混色したがり、加熱していくと境目の色が滲んでいく。
原因は。
ガラス温度が高すぎ、ガラスはペチャンコに潰れる。
又は玉側の温度は低過ぎて硬いが、点は加熱しすぎている。
加熱して直ぐに押さている。 |
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良い点打ちの断面図。
どこが良いのか。
点のガラスに厚みが有る。
点の端まで厚みが有る。
なぜか?
境目のガラスが厚いので、くっきりした点になる。
加熱を続けても境目がはっきりしているから崩れにくい。 |
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点打ち作業の注意点 |
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まずは点のガラスを玉に付ける。
打ちたい位置にしっかり付けること。
位置は修正出来ませんので正確に。
点のガラスの形状。
いびつでもかまいません。
加熱すれば綺麗な半球に完成出来ます。
必要なのは、ガラスの量。どの位の点の大きさにするか。 |
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点のいびつ修正と、点ガラスの加熱。
玉側のガラスの温度は軟らかくなる温度より少し低めくらいになってます、次に点打ちしたい場所を加熱して少し柔らかめの温度にもっていきます。
それから点打ちのガラスを乗せます。
図のように炎のサイド面を使って点ガラスを半球形状にしていきます。同時に玉側も加熱されます。
点のガラスが半球形状になりました。点ののガラスは玉側よりも高温になってます。点も玉側も柔らかになりました。
ここで炎から外して点ガラスを押さえる作業に入ります。
炎から出して少し待ちます。
時間の経過で玉より点が早く冷えてきます。
点ガラスが硬くなる少し前に点を押さえます。
押さえ動作時の点ガラスの軟らかさは粘りが出てきたタイミング、玉側のガラスは点よりもさらに軟らかい。
ここで点を押さえる。押さえコテを点に接触した瞬間に点のガラスは冷えていく。(鉄によって冷却)
すると点のガラスは半分硬い状態なので、埋め込むような状態で潰れていきます。(玉側のガラスはまだ軟らかめ)
完成断面は点ガラスは厚みが有る。 |
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要点は、加熱後空冷。点打ちガラスの方が早く硬く戻る。その瞬間にグリッと押さえこんで点を押さえる。 |
点の大きさは点打ちのガラスの量で決まります。
少なかったら押さえの後でもガラスを追加してみましょう。同じ所に点打ちします。
量が多すぎかなと思った場合
点のガラスを玉に乗せた時点で減らしましょう。
半球形状の頂点にガラス棒の先端をチョイ付けして直ぐに離すと棒側に点のガラスがまとわり付いてきます。 |
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綺麗に点が押さえられた断面の詳細。
こんな感じに玉側のガラスが窪んだように出来ます。
点のガラスは玉にめり込んだ形状になります。
成功と失敗は点側と玉側のガラス温度で全て決まります。
点側のガラスの温度は低め、玉側の温度は高めなのでまだ軟らかい。
だから玉側のガラスの淵は窪みが出る。 |
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点を押さえる時は玉面に平行に押さえるのが大原則。平行に押さえれば真円になります。
初心者さんの頭の中は色々な動作に夢中で、平行の意識はほとんど無しなので点形状がゆがみますよ。注意です。 |
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点打ち動作の図解を簡単に書いてます |
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点を打つだけでも、ガラスの温度管理や、点を押し潰すタイミング、出来上がりのガラス同志の断面形状の予測など色々な注意点が有ります。状態を考えて製作にかかると綺麗な玉に仕上がりますよ。 |
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押さえは垂直に注意 |
点打ちなどを押さえる場合です。
玉の面に垂直に押さえること。 |
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地玉の面に直角に押さえる。
初めのころはこれが出来ない。
意識ではそのつもりだが実際はできていない。
玉の端などは特別注意しましょう。 |
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向きを90度変えて見てみると
Bのように押さえつけてしまっている
こんな失敗になかなか気づかない。
正面だけでなく横からも眺めて確認しましょう。
どんなパーツでも押さえ込みは真っすぐが大切です。 |
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透明系の色は二段で点打ち |
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透明系の色ガラスで点に色を付ける。色有りの点。
最初に白ガラスの点を作ります。そこに透明の色ガラスを乗せてもう一度点を打ちます。
色ガラスは厚めの点にするようにしないと色褪せです。
最初は色ガラスの量が少な目であったり、押さえが強すぎで点のガラスが薄くなってしまってぼんやりした色になるかと思いますが、テストするつもりで何回か条件を変えて作ってみると理解が早まりますよ。
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点の色を濃くするには。 |
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透明系の色ガラスの点打ちでは
どうしても色が薄くなってしまいます。
ではそんな時どうするかです。
上からさらに色ガラスを追加して点打ちです。
二回色ガラスを乗せるとしっかりした色になります。 |
パーツ作りなどの細引きについて |
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使用する心棒は太い心棒でガッチリとガラスを巻きつけましょう。
細い心棒を使うとガラスとの接触面積が小さいので引っ張りに耐えられずに心棒から剥がれていきますよ。 |
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こんな形に細引きしてしまいますね。
失敗する形ですね。
両端がたくさんのガラスが残ってしまう。
単純に左右に引っ張るだけですとこうなります。 |
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伸ばし始めは
心棒近くのガラス量は少な目(細く)して中央部分に多め(太く)のガラス量にしてから細引き動作に入ることが大切。
この最初の段階が大切で
最初から水平のまま単純に細引きはダメです。 |
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ではどうするか?
簡単です。傾けれれば良い。
右を上にしたらば今度は左を上に。
そうです、ガラスの自重を利用しましょう。
ここでただ傾けるだけではなく、少し引っ張動作も加えます。
ガラスの温度にも注意。
最初は熱いガラスですからどんどん伸びます。
様子をうかがいながら、ちょっとづつ形を作っていき
ころあいを伺ってギューンと引き伸ばしていきます。
細くなった部分は早く冷却、太い部分はゆっくり冷却の違いを考えて。 |
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細引きに使う心棒について |
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私が使っている心棒です。
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上段は細引き用のガラス塊を作る側の心棒です。
DIY店で打っているM6サイズの全ネジの棒。
持つ部分はネジネジ部分をヤスリで削ってます。
ねじ部分は凹凸なので回転動作が随分と楽で重宝してます。
先端の巻きつけ部分は細く段差を付けてます。
この段さをガラスを埋める深さ基準にしてます。
(ガラスをいじくっていると埋め込んだ深さが解らなくなります)
下段は市販のステンレスのポンテ棒です。
ガラス塊の反対側に接着して引き伸ばし用です。
(ポンテ棒は素材の丸いガラス棒でも十分です。) |
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最初に作るガラス塊を心棒に埋め込む深さも大切。
浅すぎでは、ガラスが抜け安くなってしまいます。
深すぎると心棒の部分のガラスが頑張ってしまって細引きしにくくなります。 |
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細引き開始では心棒部分にガラスダマが出来ます。
心棒にまとわりつくガラスがガンバッているからです。
心棒が浅すぎの場合は引っ張り開始するとガラスから抜けてしまう場合もあり注意します。
反対に深すぎるとダマが大きすぎになってしまい、細引き最後までガラスの塊に残ってしまいます。
この心棒にまとわりつくガラスのコントロールが細引きの上手下手の決め手になります。
心棒の深さは適度な深さにすること。浅過ぎず、深すぎずです。 |
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ガラスのポンテ棒の場合 |
ポンテをガラス棒で行う場合です。
ガラス棒は先端を加熱して鉄板に押し付けて円盤状な平らな面を作ります。
円盤の大きさは太い細引きを作るか、細い細引きにするかでサイズ決定してください。市販のガラス素材棒の太さであれば、切断面を平面にするだけで十分です。
玉にくっ付けるときは円盤面を加熱しながらくっ付けをします。 |
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ついでの話として |
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花パーツなどの作成では大きなガラスの塊から細引き作業をします。
この時はガラス断面全体を均等に引っ張りたいので心棒に追加のガラスを巻きここで引っ張り力に対抗すべく頑張ってもらう様な工作もしますよ。 |
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引っ掻き動作について |
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引っかき棒で引っかく作業で大切なことは、引っかき棒はガラス面に対して直角にすることです。
左手にとんぼ玉の心棒を持ち、右手には引っ掻き棒を持つ場合、引っかき棒は右側に傾いてしまいがち。(これは人間の関節動作で明白)
案外初心者は倒してしまって引っかいていますよ。 |
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こんなふうに傾いていれば、引っ掻きの右と左ではガラスの模様は違って当然ですよね。 |
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透明系の色ガラス模様では下地に白ガラスを打ちますね。
この場合の引っ掻き作業では引っかく針の先端は白地のガラスまで突き刺します。
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二段階の引っ掻き動作・・・・さらに引っ掻きする |
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さて 点打ちした端を引っ掻きしたのが左の図とします。
引っ掻き開始点が点打ちガラスのキワでなくて、キワよりも内側になってしまいました。なので引っ掻きの終了地点を見ると先端部分のガラスは丸くなってしまっています。イメージではもっと鋭角な尖がりで決めたかった。
こんな場合はもうひと手間かけて修正します。
もう一度ガラスを温めてから再度引っ掻きをします。
こんどは引っ掻き先端のガラスのキワに針を刺して引っ掻きましょう。 |
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引っ掻きの部分を大きく見た所。
一度目の後に二度目の引っ掻き動作をしてやります。
二度引っ掻き作業は、引っ掻きの長さを長めに表現したい場合には良いと思います。
このように、美しく仕上げる時には三回・四回と修正しながら引っ掻き動作をしてやるようにします。 |
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引っ掻き動作の最後は図のように斜め上に持ち上げるようにします。
スーッと引っ掻きするよにしましょう。 |
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針で突くだけの方法 |
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引っ掻きの形状を作る別の方法。 |
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点の淵を針で突いて穴を作る。
点側のガラスが突く時のガラスの移動で引っ張られていく。
その後に加熱して穴を平らに戻すと左図のように出来る。
このやり方は点打ちの花びらの先端を尖らせる場合に良く使います。
突く深さに限度があるので、尖がりは小さめです。 |
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点打ちの花びらの修正例を紹介 |
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点打ちで花びらを作ります。
点を4か所つけて中心を針で突きます。
花びらが完成しました。
失敗でした。
点が一か所ズレてしまいました。
こんまま中心を突いても点のガラスは中心に寄ってくれそうもない。
こんな時には引っかいて中央に寄せてしまいます。
寄せてから針で中心を突けば完成します。 |
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