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とんぼ玉技法の部屋

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データベースNO.2

特に紹介するほどでもないが、とんぼ玉の制作に関する情報をメモ程度に紹介する場所として
データーベースとしてまとめることにしました。

花を開かせるクリアーガラスの乗せ方(ちょっとした方法)

花パーツにクリアーガラスを乗せて花を開かせる方法は前段で紹介していますが
そのクリアーガラスを乗せるのに早く作業できる方法の一つを紹介します。
チョットした事なんですがこんな事をヒントに他の作業もそれぞれ工夫されてみてはどうでしょうか。

クリアーガラスはタップリと乗せること。 少ないと花びらの先端が開き切れなくなります。

注意すべき箇所はパーツの端部までしっかりとクリアーをつけること。
端が隙間などが残っていると炎で内側に丸まってしまい最終的に形が崩れます。

クリアーガラスは球形に乗る形で落ち着くように。

それでは、作業の方法に入ります。

クリアーガラスは パーツに乗せたい量を溶かし一度で乗せてしまいます。

1.クリアーガラスは細引き材を溶かします。
   (理由は溶かすスピードが早くなる。
    乗せた後のクリアーを切る作業ではガラス棒が細い方が容易になるからです。)
2.ガラスを乗せるタイミングは、溶かしたクリアーが固まるちょっと前。
  まず クリアーを玉形に溶かします。 空中でくるくる回して冷ましていきます。ガラスの色が
  透明に戻るころが固まる直前。 この時点で花パーツに乗せます。
  (理由:クリアーが球形に近い形に乗せられる。 つなぎ目までしっかりと着けられる。)
3.乗せ方は 球形クリアーを押し付けるように端までクリアーがくっつくような意識で。

4.ガラス棒の切り方。
  横向きにします。 クリアーの球形部分よりもガラス棒側を重点に炎で加熱して
  ガラスを軟らかくします。 クリアーガラス棒をクルクル回転させて引っ張り 切ります。
   (ここで 2.のときに 柔らかめでパーツに着けてしまっていると球形のクリアー部分が
    変形して引っ張られてしまいます。)

花パーツを開くクリアーの曲がり修正

花パーツを溶かし込んでいくと、クリアーガラスの形が片側にズレたり曲がって修正がしにくい
倒れていく などが起きる場合があります。

こんな時の直し方。
とても簡単。でも 知っているのと 知らない のでは雲泥の差。

その方法とは。

花パーツの中心線狀で真っ逆さまにしてやること。
重力で 自然と花パーツの中心にクリアーガラスが戻ります。
花パーツ自体も倒れが解消できます。
また クリアーガラスの球形も理想的な形状になります。

但し 炎をかける時間は短時間に、 数回で戻る気持ちでやってみてください。
    時間をかけすぎると 開きかけた花が伸びてしまいますので。

クリアーの被せ方(花パーツ取付jけ後玉全体にクリアーガラスを巻く方法)

前段紹介と違う方法で、水中花の玉の 外周をクリアーガラスで被せる方法です。

玉の中央にクリアーガラスをたっぷり巻き取ります。

玉の温度が低すぎるとクリアーをかぶせた部分に曇りが出ます。

(この曇りは拡大鏡で観察すると微細な気泡の集団のように見えます。気泡であると断定するまでには至っておりません。)

クリアーを巻きすぐに作業に入ります。クリアー部分のみ炎で炙りながら

クリアーの盛り上がり中央をヘラの先端又は刃物のようなもので凹みをつけます。

玉の表面近くまで凹みをつけます。凹みは玉を一周させます。

このときは、左右に分けるクリアーの分量が均等にになるように注意します。

溝にヘラ先端を押し込んで盛り上がっているクリアーガラスを外側に押し広げます。

炎でクリアーガラスを炙り、炙った部分を少しずつ広げ伸ばしていきます。
ある程度広がれば、通常のヘラを使った広げ方で玉厚が均等になるように形成します。

玉の両端部ヘソは重点的に仕上げましょう。玉の温度を上げないように注意すれば押し広げで玉の模様が変形することはありません。注意点は炎で炙った部分を広げ又炙り広げるようにします。

最後に炎で全体を加熱しながら玉全体の形を整え、両端のヘソも完成させましょう。

このやり方は結構良いとおもいます。
普通にコテで押しながら横に広げていくよりも玉の模様の崩れがありませんし、玉の中央のクリアーが厚くなってヘソ近くがクリアーガラスが不足してしまうようなミスも最小限になります。
ヘソも綺麗に仕上がります。
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