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とんぼ玉技法の部屋

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小さな花パーツの開花テクニック

開花させるタイプの花でも小さな花パーツ物は、ちょっとしたテクニックが有効です。
私なりの、ちょっとしたテクニックとやらをご披露します。

花パーツのサイズは
直径2.5MM程度。
出来た花のサイズは
5MM程度です。

花のパーツ作りは通常の作り方で,細引きをより細くします。
下玉へのパーツを刺す取り付けも通常の方法です。
   地玉にパーツを挿し込む時には玉に垂直に挿す。これ大切事項。取り付け向きが斜めですと
   パーツに被せるクリアーガラスが傾いていき、開花が変形していきます。

クリアーの乗せ方

花パーツを下玉に刺した状態。
この天面にクリアーを被せます。(赤い半球の部分)
球形にしておいてから花パーツが開いていくようにします。

クリアーガラスは細引きしておきます。

細引きしたクリアーガラスを炎で図のようにして先端に玉を作ります。
先端玉の大きさは、花パーツの断面に乗せた時に上図のように半球にできる位を
目標にします。

細引きの玉ができたら、炎から出して冷ましていきます。

軸を回転させて先端の玉がゆっくりと垂れるくらいまで冷却します。

熱いまま花パーツに乗せると、パーツ側が熱をもらい変形しやすくなります。


地玉を炎から外して花パーツの切断面にクリアーを乗せます。

パーツの端までクリアーが膨らむくらいに押し付けながらクリアーを乗せます。
図のようにクリアーの細引き棒が真っ直ぐになるようにして冷却します。

クリアーの量は少なくなっていても大丈夫。
次ぎの作業でクリアーの量を調整できます。

クリアーを熱い状態で花パーツに早くつけてしまった時は、冷却時間を伸ばします。

クリアーの棒をカットします。

カットする長さ位置で、クリアーの量を調整します。

炎に戻して花を開く作業を行います。
最初はクリアーの先端だけを加熱して徐々に軟らかくしていくようにします。
徐々に花パーツ側に熱が伝わっていくように炎位置に気をつけてください。

後は通常の作業で花パーツを開花してください。

花パーツをヘラで押しながらの花の開かせ方

注意点を色々拾ってみました。色々実践して経験することです。出来損ないの花パーツを使って、捨てる端材ガラス
で作業すれば、ガラスのムダが発生しませんから。

1.ヘラ押さえは花パーツに平行にする。
     気づかないうちにヘラが傾いている場合と、芯棒の持ち手側が傾けてしまっている場合が有ります。
2.ヘラ押さえは数回に分けて押さえる。
     ガラスが冷めてしまったら又加熱すれば良い。とにかくこまめに押さえると良い。
3.花の開き状態は、花芯をよく見て。
     とかく花びらに目がいってしまいますが、花芯がズレていないかに注意して作業すると良い。
     花びらの小さな変形はヘラを斜めに押さえたりして徐々に修正できますので、少しずつ押さえていくごとに
     微妙な修正をしてください。一度で押さえ過ぎに注意です。
4.押さえ過ぎた時の修正は
     微妙な変形は、パーツ部分を再加熱していき、ガラスの表面張力でクリアー面を山形に膨らませると
     変形している花びらが戻ってくれる場合も有ります。一度ガラスを膨らましてから修正の押さえをしてみます。
5.押さえ方
     押さえ方は、ガラスがほんの少し動くか動かないか程度の微妙な押さえになります。グイグイ押さえると 
     ほとんど失敗します。微妙な押さえを手先に覚え込ませることです。
花びら整形 花びら整形の不良 花芯ズレの修正
花びらの押さえは花びらの
中央を押さえていきましょう。
花びらの中間を押さえると
右左に崩れていきます。
斜めに押さえるとガラスが
移動して花芯も動き修正できる場合が有る。

花びらを大きくする クリアーの接触端
小さい花びらの上から図のように
押さえながら外に伸ばす気持ちで。
ここの隙間が大きいと
完成後に気泡が残ります。

初期押さえに失敗した時の修正
初期押さえに失敗した時は再度加熱してクリアーガラスを
丸くふくらまし、押さえをやり直す。


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